強迫性障害は、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れないため、その不安を振り払うために何度も同じ行動をくりかえしてしまう病気です。意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。
手を何度も洗わずにはいられないとか、戸締まりを何度も確認しなくては気がすまないなど、誰でもたまには経験する行動なのですが、それが習慣的かつ非常にエスカレートして生活に支障をきたすほどの状態となるのが強迫性障害の特徴です。
強迫性障害の治療において重要なことは、まず、この病気について正しく理解することです。
強迫性障害による強迫観念や強迫行為は性格や性質だからしかたがない、というものではありません。
強迫性障害の治療は、この病気について正しく理解していただくことから始まります。強迫観念、強迫行為とも内容に個人差が大きいため、自分の症状の特徴や、どのような時に悪化しやすいかなどを理解していただきます。抗うつ剤を中心とした薬物療法は一定の効果がありますが、個人差が大きいため、認知行動療法と言った精神療法を並行して行うことがあります。症状が改善するまでに時間がかかることが多いため、焦らずに時間をかけて治療を続けていくことが必要です。




